T-code best practices その1 (漢直advent calendar 4日目)
このentryは頓挫した技術系アドベントカレンダーの一覧に加えられる原因となっ た漢直advent calendarの4日目になります。5日目以降もその2、その3と続きます。
T-code best practicesを書く目的
T-codeを楽に習得するための方法を伝えることを目的としています。 T-codeとは何なのかについての説明はすっとばします。
ひらがなのT-codeを覚えよう
T-code best practicesといいつつも、いきなり漢字を直接入力することはすすめま せん。むしろばんばん変換使いましょう。 しかしひらがなのT-codeは覚えてください。
id:sak_kanchoku さんの漢直 Advent Calendar 2013 3日目 漢直はこわくない。 にあるようにTUT-codeであればひらがなの習得は容易ですが、あえて私は T-codeでのひらがな習得を推します。
その理由はT-codeはひらがなの入力もキーストロークとキー位置の関係が全く 無い無連想の方式だからです。 無連想方式の入力は習得にcostがかかりますが入力にruleを連想するための思 考が伴わないため、習得してしまえば連想方式よりも効率のよい入力が行えま す。 (思考によるinterceptのcostは大きい)
どうやってひらがなのT-codeを習得するとよいか
iOS deviceをお持ちでない方は
eelll/JS を使ってひらがなのT-codeだけ覚えてください。
iOS deviceをお持ちの方は
まず id:meech さんのentry Mozc で(だいたい) T-Code風入力 の通りにmozc(google日本語入力)を設定してください。 これによってmozcではT-codeが使えるようになります。
T-codeのkey strokeの参照には漢直Pad を使い、まずはひらがなのT-codeだけを参照しつつ文章を書いてみてください。
mozcはT-code入力専用にし、通常入力時(急いで文字を書く必要がある時など)には他のIMにswitchすることを想定しています。 これを望まれない方はiOS deviceをお持ちでない方と同様にmozcの設定は変更せ ず、eelll/JSでひらがなのT-codeを覚えてください。
eelllは伝統的なT-codeの学習programですが、私はこのprogramで学習するこ とが最善かどうかについて疑問を持っており、できれば漢直Padの使用をおす すめしたいところです。
注意
- 最初はかなりいらつくと思います。
- あせらず学習してください
- 急いで文字を入力する必要がある場合は無理に使おうとしないで普通のIM にswitchしてください
- (使う)ひらがなさえ覚えればもうT-codeは覚えたも同然ですのでここが肝心 要です。ゆっくりでよいのでできれば諦めないでいただきたいです。
次回
ひらがなのT-codeを覚えた方を対象とし、 EmacsのT-code(TUT-codeも)入力用機能拡張のtcの利用方法について紹介しま す。
T-code best practices その2 (漢直advent calendar 5日目)
このentryは漢直advent calendarの5日目です。5日目以降もその3、その4と続きます。
EmacsのT-code(TUT-codeも、の)入力用機能拡張のtcの導入方法
Emacs24を使い、melpaからのinstallをおすすめします。 autotoolsが必要無くinstallが簡単に行えます。
init.elに
(require 'package)
(add-to-list 'package-archives
'("melpa" . "http://melpa.milkbox.net/packages/") t)
(package-initialize)
を追加します。 上記をevalした後で
M-x package-install
tc
します。package-installが終わったらinit.elに
(require 'tc-setup)
の1行を追加し、emacsをrestartしてください。
restart後は
M-x toggle-input-method
を実行し、用いるinput-methodにT-codeを選択してください。
tcの設定file作成場所についてなども問われるかもしれませんがすべて
defaultで問題無いです。
tcを用いた漢字変換の方法について
T-code best practices その1
でひらがなを覚えた方は適当にひらがなを入力した後でfj
を入力してみてく
ださい。
例えばてきとう
とひらがなを入力した後でfj
を入力します。
そうするとてきとう
が適当
に変換され、別bufferには
のようなT-codeのhelp表が表示されたのではないでしょうか。 このように変換を使いつつよく使う漢字から少しずつ漢直を覚えていくことで 無理無く漢字も直接入力できるようになります。
fontに注意
T-codeのhelp表ですがfont設定に注意しないと表示がずれて使いものになりません。
- Windowsでは MS Gothic
- Linuxでは Migu 1M
- Macでは https://gist.github.com/yoshinari-nomura/3465571
を使うとずれずに表示されるかと思います。
次回
もう少しtcの使い方について説明してみようと思います。